第六回 コード進行 —ツーファイブと循環—

2018年1月4日

  • ツーファイブ

よくあるコード進行をみてみましょう。

fig023

ドミナント代表”V7”からトニック代表”I”への動き。これは基本です。(例:key=CのときG7→C)



fig024

この進行は”ツーファイブ”とよばれ、ジャズに頻出します。(例:key=CのときDm7→G7→C)

サブドミナント→ドミナント→トニックの動きは、ポップスなどではサブドミナントがIVM7であることが多いですが、ジャズではIIm7の方が主流です。

上記のはメジャーキーのツーファイブです。では、マイナーキーのツーファイブはどうなるのでしょう。マイナーのダイアトニックコードを考えれば・・

fig025

こうなります。しかし実際は・・

fig026

こうです。マイナーセブンより、セブンの方がドミナントっぽさ(=不安定感)がでるのでVm7ではなくV7を使います。(例:key=AmのときBm7-5→E7→Am)



  • 循環

fig027

この進行は”循環”または”イチ・ロク・ニー・ゴー”とよばれ、くり返し流れるようなコード進行です。(例:key=CのときC→Am7→Dm7→G7)

それぞれのコードのルート音(1度の音)の動き(VI→II、II→V、V→I)が5度進行とよばれる進行になっていて、コードが流れるように移ります。(IIにとってVIは5度、VにとってIIは5度、IにとってVは5度)

ちなみに、循環のコードの順番をかえて

fig028

さらにIを同じトニックのIIIm7にかえると・・

fig029

このコード進行は”逆循”とよばれ、曲のエンディングに使われることがあります。(例:key=Cのとき、Dm7→G7→Em7→Am7)

  • ポイント

ツーファイブ

fig030

fig031

循環

fig032

 

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Posted by シロ助