第六回 コード進行 —ツーファイブと循環—
- ツーファイブ
よくあるコード進行をみてみましょう。
ドミナント代表”V7”からトニック代表”I”への動き。これは基本です。(例:key=CのときG7→C)
この進行は”ツーファイブ”とよばれ、ジャズに頻出します。(例:key=CのときDm7→G7→C)
サブドミナント→ドミナント→トニックの動きは、ポップスなどではサブドミナントがIVM7であることが多いですが、ジャズではIIm7の方が主流です。
上記のはメジャーキーのツーファイブです。では、マイナーキーのツーファイブはどうなるのでしょう。マイナーのダイアトニックコードを考えれば・・
こうなります。しかし実際は・・
こうです。マイナーセブンより、セブンの方がドミナントっぽさ(=不安定感)がでるのでVm7ではなくV7を使います。(例:key=AmのときBm7-5→E7→Am)
- 循環
この進行は”循環”または”イチ・ロク・ニー・ゴー”とよばれ、くり返し流れるようなコード進行です。(例:key=CのときC→Am7→Dm7→G7)
それぞれのコードのルート音(1度の音)の動き(VI→II、II→V、V→I)が5度進行とよばれる進行になっていて、コードが流れるように移ります。(IIにとってVIは5度、VにとってIIは5度、IにとってVは5度)
ちなみに、循環のコードの順番をかえて
さらにIを同じトニックのIIIm7にかえると・・
このコード進行は”逆循”とよばれ、曲のエンディングに使われることがあります。(例:key=Cのとき、Dm7→G7→Em7→Am7)
- ポイント
ツーファイブ
循環