ラテンのベースライン
やっほー、シロ助です。
みんなはラテン系?ガテン系?茶店系?魔天系?
ジャズをやるならラテン系!身につけなきゃね。
ということで今回はラテンのベースラインを学びましょう。
ここでいう「ラテン」とは、狭義の「ラテン」のことです。(「コラム ブラジル系とキューバ系のリズムを区別しよう」をご参照ください)
[1] 演奏例、楽譜例
まずは演奏例とその楽譜をみてみましょう。
コード進行はSpainのソロ回しのときのコード進行を使います。
(Spainはサンバで演奏されることが多いですが、ラテンでやってもかっこいいです)
[2] トゥンバオを身につけよう
トゥンバオって聞いたことありますか?
トゥンバオとは、キューバ系の音楽でコンガ、ベース、ピアノなどが演奏する基本的なリズムパターンです。
リズム譜を見てみましょう。
ちょっと練習してみようと思いますが、ここで重要なポイントを一つ。
ポイント:2拍目ウラにアクセント
(ラテンは2拍子です。詳しくは「コラム ブラジル系とキューバ系のリズムを区別しよう」をご参照ください)
アクセントに注意して練習してみましょう。
[3] トゥンバオをベースで練習
今度はベースでトゥンバオを練習してみましょう。
慣れないうちは、ワンコードでの練習から始めましょう。
メトロノームにあわせて練習する場合は、メトロノームを2拍子で鳴らしたり、またはクラーベを鳴らすのも有効です。
クラーベはラテンのリズムの核となるリズムパターンです。詳しくは「ラテンのリズムを身につけよう」をご覧ください。
クラーベを鳴らせるメトロノームが無い場合は、iPhoneの無料アプリ「the Clave」がおすすめです。
今度はツーファイブのコード進行で練習してみましょう。
これができたら、今度は曲で練習してみましょう。
上記のスペインのコード進行楽譜を参考にしてみてください。
[4] やさしいトゥンバオ?
トゥンバオの難しいところは1拍目頭にアタック音が無いことですね。
こんなリズムのベースラインがラテンで演奏されているのを、見たことある方も多いのではないでしょうか。
実際の曲の譜例でみるとこんな感じですね。
これは1拍目頭に音符を1個加え、わかりやすくしたものです。
これは
・ベーシストにとって弾くのが簡単。易しい。
・ラテンのリズムが苦手なソリストにとって、リズムがとりやすい。ソリストに優しい。
“やさしい”トゥンバオなのです。
これはこれで一つのベースラインなのですが、このパターンでずっと弾いているとどうしても1拍目アタマにアクセントが来てしまいます。
ラテンのグルーヴが大分薄まってしまうので、こればっかりやっているとラテンのリズムが身に付きません。
最初のうちは、1拍目頭にアタック音がない純粋なトゥンバオを練習しましょう。
[5] 再び演奏例 楽譜
最後に、St. Thomasのコード進行での演奏例と楽譜を載せておきます。
どうでしょうか。
ラテンのベースラインといえばトゥンバオ!
ジャズベーシストとして、ぜひ身につけましょう。
ではまた。
参考文献
『ベースラインの技』箭島裕治著