ラテンのベースライン

2018年1月4日

shiro5

やっほー、シロ助です。
みんなはラテン系?ガテン系?茶店系?魔天系?
ジャズをやるならラテン系!身につけなきゃね。

ということで今回はラテンのベースラインを学びましょう。

ここでいう「ラテン」とは、狭義の「ラテン」のことです。(「コラム ブラジル系とキューバ系のリズムを区別しよう」をご参照ください)




[1] 演奏例、楽譜例

まずは演奏例とその楽譜をみてみましょう。
コード進行はSpainのソロ回しのときのコード進行を使います。
(Spainはサンバで演奏されることが多いですが、ラテンでやってもかっこいいです)

楽譜:Spain (Latin)


[2] トゥンバオを身につけよう

トゥンバオって聞いたことありますか?
トゥンバオとは、キューバ系の音楽でコンガ、ベース、ピアノなどが演奏する基本的なリズムパターンです。
リズム譜を見てみましょう。

トゥンバオ

ちょっと練習してみようと思いますが、ここで重要なポイントを一つ。

ポイント:2拍目ウラにアクセント

(ラテンは2拍子です。詳しくは「コラム ブラジル系とキューバ系のリズムを区別しよう」をご参照ください)

アクセントに注意して練習してみましょう。




[3] トゥンバオをベースで練習

今度はベースでトゥンバオを練習してみましょう。
慣れないうちは、ワンコードでの練習から始めましょう。

メトロノームにあわせて練習する場合は、メトロノームを2拍子で鳴らしたり、またはクラーベを鳴らすのも有効です。
クラーベはラテンのリズムの核となるリズムパターンです。詳しくは「ラテンのリズムを身につけよう」をご覧ください。

クラーベを鳴らせるメトロノームが無い場合は、iPhoneの無料アプリ「the Clave」がおすすめです。

今度はツーファイブのコード進行で練習してみましょう。

これができたら、今度は曲で練習してみましょう。
上記のスペインのコード進行楽譜を参考にしてみてください。


[4] やさしいトゥンバオ?

トゥンバオの難しいところは1拍目頭にアタック音が無いことですね。
こんなリズムのベースラインがラテンで演奏されているのを、見たことある方も多いのではないでしょうか。

やさしいトゥンバオ

実際の曲の譜例でみるとこんな感じですね。
やさしいトゥンバオ

これは1拍目頭に音符を1個加え、わかりやすくしたものです。
これは
・ベーシストにとって弾くのが簡単。易しい。
・ラテンのリズムが苦手なソリストにとって、リズムがとりやすい。ソリストに優しい。

“やさしい”トゥンバオなのです。

これはこれで一つのベースラインなのですが、このパターンでずっと弾いているとどうしても1拍目アタマにアクセントが来てしまいます。
ラテンのグルーヴが大分薄まってしまうので、こればっかりやっているとラテンのリズムが身に付きません。
最初のうちは、1拍目頭にアタック音がない純粋なトゥンバオを練習しましょう。


[5] 再び演奏例 楽譜

最後に、St. Thomasのコード進行での演奏例と楽譜を載せておきます。

楽譜:St. Thomas (Latin)


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どうでしょうか。
ラテンのベースラインといえばトゥンバオ!
ジャズベーシストとして、ぜひ身につけましょう。

ではまた。


参考文献
『ベースラインの技』箭島裕治著



Posted by シロ助