第七回 曲の分析 —「チェリー」「Fly me to the moon」—
- コード進行分析
ある曲のあるコードがどのような役割をしているのか知ることは曲を理解する上でとても大切です。ここでは２つの曲のコード進行の分析例を示します。
トニックはT、ドミナントはD、サブドミナントはSDと書きます。
D→Tの動き（”解決する”という）には
を書きます。（例：key=Cのとき
）
SD→Dの動きには
を書きます。（例：key=Cのとき
）
- 「チェリー」/スピッツ
key=C ダイアトニック（3和音）：C, Dm, Em, F, G, Am, Bm
このように「チェリー」はダイアトニックコードだけで構成されています。ダイアトニックコードだけでも十分盛り上がりなどの曲の変化がつけられるんですね。
- 「Fly me to the moon」
key=C ダイアトニック：CM7, Dm7, Em7, FM7, G7, Am7, Bm7-5
７小節目のE7はkey=Cのダイアトニックコードではないです。これは曲全体ではVImである８小節目のAmを一時的にImと考えてツーファイブをつくったからです。他にもいくつかこのような所があります。それを含めてツーファイブのオンパレードですね。
- ポイント
”一時的なツーファイブ”をチェケラ〜