なんちゃってジャズピアニスト
こんにちは、シロ助です。ピアノの和音のまとめ『なんちゃってジャズピアニスト』です。
ジャズピアノ初心者の方や、ピアノもやってみたいベーシストや管楽器の方、参考にしてみてください。
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管楽器やベースの人で「和音も勉強したいな・・」「ピアノも弾けるといいな・・」という人がちらほら出てくるのが常ですが、そんな人たちがピアノを練習し始めてハードルとなるのが”和音のバッキング”ではないでしょうか。
単音を使ったソロなら自分の楽器でやったことを応用して練習できても、和音を弾くとなるとどうすれば良いかわからなくなります。ましてや、ジャズピアノはテンション等を使っていわゆる”ジャズっぽい”和音にしているので、ますますよくわかりません。
ということで、ベーシストの私がピアノの和音について”基本型”を考えてまとめてみました。ピアノに手を出したい管楽器、ベース、ギター、ドラム、その他の楽器の方、参考にしてみて下さい。
[1]基本型まとめ (数字が度数=階名のことです)
- ダイアトニックコード
- マイナー II-V
- その他のセブンス □7
※パターン①②③の順でよくある。テキトーに使いわける。
※メジャーII-Vはダイアトニックコードの基本型から作れます。
[2]基本型解説
- まず、和音は”3579”か”7935”で重ねるのが基本です。キーによって場所が変わりますが、だいたい同じぐらいの場所でエコに弾きたいのがピアニスト心なのでキーによって”3579”か”7935”か使いわけます。
- ダイアトニックコードのIM7とIVM7では7の代わりに6を使います。
- IIIm7では、♭9がメジャースケール上の音なので9の代わりに♭9にします。
- V7では5の代わりに6を使います。ドミナントっぽさが出るので。
- VIIm7-5だけ特殊です。1度から重ねるので”1357”か”5713”になります。
- マイナーII-VのIIm7-5はナチュラルマイナースケール上の9度は♭9ですが、9にした方が動きが出るので9にします。
- V7では5の代わりに♭6を使います。
- 曲のコード進行の中では、セカンダリードミナントやサブドミナントマイナーの代理コードなどで、ダイアトニックコード以外のセブンスが良く出てきます。そんなときはその他のセブンス基本型を使いましょう。
☆最後に重要な点ですが、これらはあくまで基本型なのでこれに固執すべきではないです。むしろ、これをベースに変化させていくものです。例えば9度は♭9にしたり♯9にしたり。4和音ではなく1つ減らして3和音にしたり。コード進行や曲調によって変えていきます。
[3]基本型の例
- ダイアトニックコード
- マイナーII-V
[4]曲
最後に曲のコード進行にそってどうやって和音を弾くか考えてみましょう。
『Isn’t she lovely』(key=F)でやってみます。コード進行は以下です。
- 1〜8小節
まず、Dm、C7、Fはダイアトニックコードなので、ダイアトニックコードの基本型を使います。
G7はセカンダリードミナントです。その他のセブンスの基本型を使いましょう。パターン①にしましょうか。
- 9〜12小節
B♭とDmはダイアトニックコードですね。G7はさっき出てきました。Em7-5、A7はマイナーII-Vととらえましょう。マイナーII-Vの基本型を使います。
- 13〜16小節
全てダイアトニックコードです。メジャーII-Vですね。Gm→C7のときに1つしか音が変わらない所にも注目してみて下さい。
以上です。
参考にしてみてください。