第五回 コードの性格分類 —不安なコードと安心なコード—
- トニックとドミナント
音楽って不安と安心の繰り返しなんです。まるで人生。その不安や安心を表現しているものの1つがコードです。
「あるところにカジー君がいました。カジー君の家にはあたたかい家族が待っています。安心と幸せに包まれた我が家。しかし家への帰り道は暗くて危険。不安でいっぱい。でも不安な帰り道だからこそ、家の安心感がきわだつのでした。めでたしめでたし・・」
その通り。日常的な幸せは気付きにくいもの。その前に不安な時間があってこそ、安心は何倍にも何十倍にも感じるんだね。
key=Cのとき、不安のコードはG7、安心のコードはCM7があげられる。不安のコードを”ドミナント”、安心のコードを”トニック”といいます。
- サブドミナント
「ある日カジー君はガールフレンドの家に行きました。仲良しの彼女との楽しい時間。でも今日は彼女の親がいないのでちょっとドキドキ。でも夕方になったら家に帰らなきゃ。危険な夜道を通らなきゃいけないんだ。それを思うと彼女との時間がいっそう楽しく感じられるのでした・・」
ホッと一息、でもちょっとドキドキの楽しい時間。そんなコードは”サブドミナント”。key=CのときはFM7がそれです。
- ひいてみよう
FM7→G7→CM7とひいて、サブドミナント→ドミナント→トニックの動きを感じてみよう。
- ダイアトニックコードの分類
- ポイント
ダイアトニックコードの3つの分類を覚えよう