第八回 ブルース —ブラックミュージックの基本であり主役—
- 12小節にソウルを感じろ!
これが最も単純なブルースのコード進行です。3つのコードだけで構成されているので”スリーコードブルース”ともいわれます。ここではkey=Fを扱いますが、もちろん様々なキーで演奏されます。
F7とB♭7は、key=Fのダイアトニックコードではありません。これらは本来FM7とB♭M7であったものが変化したと考えます。(だってその方がブルージーでかっこいいんだもん)よって、F7はトニック、B♭7はサブドミナント、C7はもちろんドミナントです。
I7で始まり、5小節目にIVがくることがブルースの特徴です。
- ジャズブルース
上記の単純なブルースを改造しちゃいましょう。
まず、9、10小節目は11小節目のF7に対するツーファイブにしちゃいます。12小節目もくり返しの1小節目F7に対するツーファイブに変形。11小節目の後半には、12小節目のGm7を一時的なIm7と考えて、そのV7であるD7をおきます。
6小節目のB♭7をBdimに変えちゃいます。B♭7の構成音(B♭, D, F, A♭)とBdimの構成音(B, D, F, A♭)がほぼ一致しているので置き換えられるのです。さらに5〜7小節目にかけて、B♭7のルート(B♭)→Bdimのルート(B)→F7の5度(C)と半音ずつ上がっていく流れができてイカす!8小節目には9小節目のGm7を一時的なIm7と考えてそのV7であるD7をおきます。
4小節ずっとF7だと飽きるので2小節目をB♭7に変えちゃいました。
はい、完成です。ジャズではこのようなブルースが通常演奏されます。他にも様々なパターンがあります。
- ポイント
スリーコードブルースからジャズブルースへの変化を知る。
ブルースのコード進行は覚えちゃおう!
これで「はじめての音楽理論」全8回は終わりです。
お疲れさまー!