第3回 ダイアトニックコードで使えるスケール
今回はダイアトニックコードで使えるスケールを整理します。
●メジャーキー
まずはメジャーキーのダイアトニックコードから。
次の表を見てください。
ドミナントⅤでのスケールについては次の章で学びますので今回は省略します。
太字のところに注目すると、それぞれのダイアトニックコードに対応するチャーチモードが使えることがわかりますね。
まあ当然といえば当然ですね。
とすれば、それらのチャーチモードは、キーの音のメジャースケールで代用できますね。
なので、例えばキーがCメジャーの曲のダイアトニックコードでは、それぞれに使えるチャーチモードのスケールが存在しますが、結局は全てCメジャースケールで代用できるということです。
もちろんコードトーンを意識することは必要になってきますが、ダイアトニックコードにおいてはキーの音のメジャースケールで弾けば良いのです。
あたりまえといえばあたりまえですが、結局そういうことなのです。
●マイナーキー
次はマイナーキーで使えるダイアトニックコードです。
表を見てみましょう。
太字のところに注目すると、マイナーキーでもそれぞれのダイアトニックコードに対応するチャーチモードが使えることがわかりますね。
Im7のときはエオリアンではなくドリアンなので、ここだけ覚えましょう。
前回、チャーチモードは覚えなくて良いけど、ドリアンだけは覚えても良いと書いたのを覚えているでしょうか?
マイナーキーの曲を演奏する時のことを考えると、やはりドリアンだけは覚えても良いかもしれないですね。
ともかく、チャーチモードは、キーの音のメジャースケールで代用できるわけですから、
例えばキーがAmの曲のダイアトニックコードでは、それぞれに使えるチャーチモードのスケールが存在しますが、ほとんど全て(Im7以外は)Aナチュラルマイナースケールで代用できるということ、さらにそれはCメジャースケールで代用できるということです。
もちろんコードトーンを意識することは必要になってきますが、ダイアトニックコードにおいてはキーの音のメジャースケールで弾けば良いのです。
●ポイント
メジャーキーでもマイナーキーでも、ダイアトニックコードで使えるスケール(チャーチモード)は、全て1つのメジャースケールで代用できる。
マイナーキーのIm7だけ、ドリアンを使うことに注意しよう。