第1回 基本のスケール

2018年1月4日

まずは基本的なスケールから。

はじめての音楽理論 コード編1』をマスターしている人にとっては、途中まで復習ですね。
もうわかってるよーという人は読み飛ばしてもいいですよー。

この章では以下のスケールを確認します。
・メジャースケール
・ナチュラルマイナースケール
・ハーモニックマイナースケール
・メロディックマイナースケール
・ペンタトニックスケール
・ブルーススケール

最初にまとめの表を置いておきます。

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  • メジャースケール

まずはみなさんご存知のメジャースケール。
最も基本となるスケールですね。必須です。

度数と、指板上での形を見てみましょう。

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Cメジャースケールを楽譜で見てみましょう。

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【実践へ向けて】

さて、このメジャースケールは実践でどう生きるのでしょうか?

アドリブソロでは、メジャースケールを使ったソロ練習が基本となります。ベースソロトレーニングをご参照ください。

ウォーキングベースラインでも、経過音を考えるときにメジャースケールの知識は必須です。ベースラインの作り方をご参照下さい。

ベースソロトレーニング動画


  • ナチュラルマイナースケール

次はナチュラルマイナースケールです。
はじめての音楽理論コード編1 第三回に登場してますので、説明はそちらをご参照下さい。

度数と、指板上での形を見てみましょう。

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Cナチュラルマイナースケールを楽譜で見てみましょう。

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【実践へ向けて】

ナチュラルマイナースケールもアドリブソロで役立ちますね。特にマイナーキーの曲で。

しかし、メジャースケールさえ身に付いていれば、ナチュラルマイナースケールは必要ないとも言えます。

例えば、Autum Leaves (key=Gm)でソロを取るときに、Gナチュラルマイナースケールで考えてもいいですが、Bbメジャースケールで考えても良いです。

これは、ナチュラルマイナースケールがメジャースケールと構成音が同じで表裏の関係にあるからですね(はじめての音楽理論コード編1 第三回参照)。

構成音が同じでも、Gナチュラルマイナースケールとして考えるか、Bbメジャースケールとして考えるかで、フレージングが変わってきちゃうんじゃないの?とお思いの方、確かにそういう面もあります。

しかし、たとえナチュラルマイナースケールを対応するメジャースケールに捉え直したとしても、コードトーンを意識することでコードに沿ったソロが可能です。

結論として、ナチュラルマイナースケールは知識として知っておく必要はありますが、実践では対応するメジャースケールを使えば良いので、必ずしも身に付けなくて良いです。

Autumun Leavesのソロ動画を置いておきます。


  • ハーモニックマイナースケールとメロディックマイナースケール

マイナースケールには3種類あることは、知っている人もいるかと思います。
その成り立ちから見てみましょう。

まずはハーモニックマイナースケール

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ナチュラルマイナースケールから♭7が♮7に変わっています。
これは、7度から1度の動きにおいて、♭7より♮7の方が、解決した感じ、調性が強く出るからです。

調性を出すためにナチュラルマイナースケールから変化したのがこのハーモニックマイナースケールです。

次にメロディックマイナースケールです。

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メロディックマイナースケールは、ハーモニックマイナースケールの♭6が♮6に変わっています。

これは、メロディックマイナーでは♭6から7への間が空いており、メロディの上では不自然だから、その間隔を狭めるべく、♭6を♮6にしたのがメロディックマイナースケールです。

【実践へ向けて】

さて、実践でどう使うかですが、ハーモニックマイナースケールとメロディックマイナースケールは、ベーシストが実践で使う機会はほぼ無いです。

少なくとも、ジャズ初心者さんや、アマチュアジャズベーシストにとっては必要無いので、忘れてもらって構いません。




●ペンタトニックスケール

ペンタトニックスケールは最もシンプルなスケールですね。

1オクターブ中の5種類の音だけからなるスケールです。

-メジャーペンタ-

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-マイナーペンタ-

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【実践へ向けて】

ペンタトニックスケールはアドリブソロで活躍します。

ソロトレーニングをご参照下さい。

当サイトの兄弟サイト、「Jazz guitar blues をトコトン極めるためのサイト」には、ペンタトニックスケールで弾くブルースのギターソロが解説されています。


●ブルーススケール

ペンタトニックスケールにブルーノートを加えて作ったのがブルーススケールです。

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新たに加わった♭3や♭5がブルースっぽさを醸し出す音、ブルーノートになります。

かつて、アフリカ大陸から強制的にアメリカ大陸に連れてこられた黒人たちが、教会のオルガンに合わせて故郷への哀愁を歌ったのがブルースの始まりと言われていますが、その時に哀しさゆえいくつかの音をフラットぎみに歌ったのでしょうか。

【実践へ向けて】

ブルーススケールもソロで良く使います。

ジャズから広がるブルースソロをご参照下さい。


さて、これで基本のスケールは終わりです。

今回は以下のスケールを学びました

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使用頻度、ナチュラルマイナースケールはメジャースケールで代用できること、ペンタとブルーススケールがほぼ同じことを考えると、まず身につけるべき基本スケールは2つだけです。

メジャースケール

ペンタトニックスケール

以上で基本のスケールを終わります。

お疲れ様でした。


●ポイント

基本スケールでは、メジャースケールとペンタを身につけよう。

 

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Posted by シロ助